気ままなつぶやきです


by kibouh1

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「(声)深慮なき五輪翼賛は危ない 58歳

 1936年8月、ナチス・ヒトラー政権下のドイツ・ベルリンで、第11回夏季五輪が開催された。第1次大戦でドイツが敗戦してから18年目のことだ。
 ドイツは、参加国中で最多の33個の金メダルを獲得。敗戦で領土を奪われ、深刻なインフレにも見舞われたドイツ国民には、五輪開催と自国選手の活躍はドイツ復活を意味し、いやがおうでもその一体感は高まった。大会後、ヒトラーは大会のドキュメント映画を作り、ドイツ民族の「優秀性」を内外に喧伝(けんでん)した。ナチス政権の様々な問題点は糊塗(こと)され、ヒトラーのカリスマ性は高まった。
 東京五輪の招致成功は国民の一人として心より歓迎したい。だが、第二のベルリン五輪とは言わないまでも、福島の原発問題もある。東京五輪を「第4の矢」ともてはやす声もあるが、そんなに浮かれていていいのか。五輪騒ぎに紛れて、いつの間にか異論を許さぬ社会になっていく危険はないか。深慮なき五輪翼賛主義は、やはり問題だ。五輪の真の意味とはなにか。この際、真剣に考えよう。 」(9月15日朝日新聞)

平和の祭典を政治の道具にしています。それを手放しでほめたたえるメディアにはあきれました。将来、歴史を振り返る時、今年は転換点として記録されるように思います。

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by kibouh1 | 2013-09-30 11:15 | マスコミ | Comments(0)


「(記者有論)藤圭子さんの死 闇夜の花、いつまでも 小泉信一

 8月22日、歌手藤圭子さんの悲報を聞いたとき脳裏に浮かんだのは、その数奇な人生だった。62歳という波乱の生涯に幕を下ろした場所が東京の新宿だったことも、何やら因縁めいたものを感じた。
 「新宿の女」でデビューしたのは1969年、学園紛争で社会が騒然としていたころである。キャッチフレーズは「演歌の星を背負った宿命の少女」。18歳だったが、実は年齢をごまかし、17歳としていた。「18歳で少女はおかしい」というのが理由だった。
 黒い大きな瞳に京人形のような愛くるしい顔立ち。スポットライトを浴び、「十五、十六、十七と 私の人生暗かった……」。ドスのきいた声で振り絞るように歌った。
 どこまでが虚像で、どこからが実像か。イメージ戦略もあったのだろうが、やはり謎めいていた。当時の週刊誌の見出しもこんな感じだった。
 〈暗く、きびしい幼い日々は、あの血を吐くような怨念のうたをはぐくんだ〉
 貧しい浪曲師一家に生まれ、幼少期から苦労の連続だった。北海道での門付けの日々。宿もなく、降りしきる雪の中で立ち尽くしたこともあったという。目の不自由な母の手を引き、生活のため錦糸町や浅草のネオン街を流したのは15歳のときからだ。
 下層からはい上がった情念の歌は、激動の70年代に向かう全共闘世代の心をとらえ、「怨歌(えんか)」と呼ばれた。「高度成長の影を体現した歌手でした。安保闘争に敗れ、うちひしがれていた若者らの共感を呼んだ」。そう語るのはシンガー・ソングライターあがた森魚さん(65)である。
 本人はどうだったのか。インタビューで語っていた。「自分からこうしようとか、ああしようとかそういう気はなかった」。シャイだが、どこにでもいる普通の女性。そんな藤さんをデビュー前から知る音楽プロデューサー小西良太郎さん(76)は言う。
 「時代の風に巻き込まれ、どうすることもできなくなってしまった。生身の阿部純子(本名・旧姓)とのギャップも大きくなりすぎた。自分が有名人であることに一生なじめなかったのではないか」
 夢にまで見た家庭の幸せも崩壊。小西さんは「長い孤独の果てに、死を選んだのではないか」と語る。
 高層ビルが並ぶ西新宿の現場では、ファンがいまも訪れ手を合わせている。歌い続けてほしかった。たとえ虚像であっても、闇夜に咲く花の美しさを私は忘れない。
 (こいずみしんいち 編集委員) 」(9月28日朝日新聞)
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 一人の偉大な才能が消えました。しかし、癒された働く人たちも多かったと思います。
働く人たちの実態は厳しいですね。
「民間企業給与:平均は408万円 非正規は168万円
毎日新聞 2013年09月27日 

 民間企業で働く会社員やパート従業員などが2012年中に得た平均給与は408万円で、前年を1万円(0.2%)下回ったことが国税庁の民間給与実態統計調査で分かった。2年連続で減少し、1989年の402万4000円と同水準だった。今回から初めて給与所得者を「正規」と「非正規」に分類して調査。正規の平均給与は467万6000円、非正規は168万円だった。
 国税庁が抽出した民間企業約2万社の給与から推計した。全体の平均給与はピークだった97年の467万3000円に比べると59万3000円の減少だが、「正規」だけだと97年とほぼ同水準だった。同庁によると、「非正規」はパートやアルバイト、契約社員などで、「正規」は給与所得者から非正規と役員などを除いた、いわゆる“サラリーマン”のイメージという。
 調査結果について、ニッセイ基礎研究所の矢嶋康次チーフエコノミストは「経営者は非正規の割合を高めて人件費を抑制してきたが、結果として高齢化が進み賃金水準が高い層の割合が多く残るというマイナス面が表れている」との見方を示した。【太田誠一】」

非正規雇用をさらに拡大しようとしています。利益追及だけの企業が増えていけばどうなるのでしょうか。

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by kibouh1 | 2013-09-29 10:39 | 働く | Comments(0)


経産省の官僚が被災地支援などは「じじい、はばあ」しかいないところでは無駄だと書き込んでという。それなのに、ほとんどのマスコミが名前を出さない。庶民の場合だったらすぐに名前を出しているのではないか。被災地支援の本気度が問われているのではないか。

「五輪とともに被災地対策を 67歳

2020年の東京五輪開催が決定した。安倍首相はプレゼンテーションで、各国が心配している東京電力福島第1原発の汚染水問題について、「完全にコントロールされている」と胸を張った。果たしてそうだろうか。唐突な首相の発言に、被災地の福島をはじめ多くの日本人が首をかしげた。被災地では汚染水処理について不安視する声も強い。
各大臣や関係者からは東京五輪決定後、7年後に向けて、スポーツ庁の新設や施設整備など積極的な発言が相次いだ。
一方、東日本大震災が発生して2年半が経過したのに、復旧、復興は、あまり進んでいない。原発事故で故郷を追われ、家族離れ離れに暮らしている人も多いと思えば、東京五輪を手放しには喜べない。政府は五輪準備とともに、被災地対策も十分に行ってほしい。」(2013年9月25日西日本新聞)

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by kibouh1 | 2013-09-28 09:58 | 震災 | Comments(0)

社会的な排除は今もある


「差別が生んだ寛罪」検証を
ハンセン病問題は終わっていない
社会部 萩原昭男

「われわれが彼を、断頭台に後押ししたんじゃない だろうか」 熊本県の元ハンセン病患 者の男性=享年(40)=が無実を訴えながら1962年 9月14日に殺人罪などで死刑執行された「菊池事件ヘ 事件をモデルにした映画 「新・あつい壁」の上映会 (14日、福岡市)で、中山 節夫監督(76)=熊本県合志市出身=は、映画を撮った 動機をそう語った。 菊池事件は「患者差別が 生んだ冤罪」との指摘が多 い。監督は、自身を含む国民がハンセン病患者を差別し、その差別が男性を死刑に追いやったという自責の念から、再審実現に向けた、上映会にも協力したという。
事件が起きた50年代、国は強制隔離政策を進め、官民挙げて「患者狩り」に奔走した。「感染しやすい怖い病気」との誤った知識が広まり、患者の家族や親族も差別され、山梨県では長男の感染を知った一家9人が心中する事件もあった。
熊本県北の山村で起きた殺人事件。警察や検察は「ハンセン病患者だと県に被害者が通報したことを逆恨みした」と男性を犯人と断定。偏見から裁判官は、必要もないのに白衣姿で法廷に立ち、血液反応が出ない刃物を凶器と認定した。男性は、殺人事件の夜に遠縁の叔母の家にいた、というアリバイを死刑判決後まで黙っていた。叔母の子どもたちにまで差別が及ぶのを避けるためだったという。
「差別は昔のことだ」と思う人もいるだろう。隔離を定めたらい予防法は96年に廃止され、2001年の熊本地裁判決は国の誤りを認めたが、全国日の国立ハンセン病療養所には今も古
里に帰れない入所者がいる。差別を恐れ、家族、親族と縁を切った人たちだ。菊池事件の再審弁護団によると、男性の遺族は差別の再燃を恐れ、再審請求に慎重だという。支援者は、検察側からの再審請求を求め、署名活動もしている。国の誤った政策が差別を生み、その差別が究罪を生んだ可能性があるなら、菊池事件を検証する責務は検察など国にある。差別を許容したわれわれ国民も検証を後押しする責任があるだろう。
菊池事件は半世紀以上前の出来事だが、今も解決していない。そしてその解決がない限り、ハンセン病問題も終わらない。」(2013年9月27日西日本新聞)
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偏見があれば、同じようなことが起こります。昨年のてんかんの人だとされた運転事故で、てんかんすべての人たちの存在を否定するような書き込みがありましたし、マスコミは、てんかんであることだけ取り上げ、治療をしていたか、てんかんが原因か分からないのに、てんかんだと書いていました。これは偏見を広がり、職場からてんかんの人たちが排除されています。誰も責任をとらないまま、偏見の垂れ流しです。無関係な話ではありません。

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by kibouh1 | 2013-09-27 10:31 | 支え合う社会に | Comments(0)


【コラム】 筆洗 2013年6月18日 東京新聞

 農薬や殺虫剤などの化学薬品の乱用は、どれだけ恐ろしい影響を自然界に与えているのか。世界で初めて告発した米国の生物学者レイチェル・カーソンは、花粉交配が途切れる「実りなき秋」にも警鐘を鳴らしていた▼「人工栽培一点ばりで化学薬品をまき、垣根や草をとりはらってしまえば、授粉昆虫はもはや逃げかくれるところもなく、生命と生命を結びつけている糸がたち切られてしまうだろう」(『沈黙の春』)▼農産物の花粉交配を担うミツバチは、一九九〇年代から大量死したり、群れごと姿を消したりするようになった。二〇〇七年春までに北半球では四分の一のミツバチが失踪した。「蜂群崩壊症候群(CCD)」である▼農薬、ウイルス、ダニ…。複数の原因が挙がる中、注目すべき実験結果がまとまった。金沢大学の山田敏郎教授らのチームによると、ネオニコチノイド(ネオニコ)系の農薬をミツバチに摂取させると、比較的低濃度でも巣箱からいなくなり、群れが消えるCCDに似た現象が起こるという▼農薬メーカーは「科学的根拠が明らかでない」と否定的のようだ。国内の動きは鈍いが、欧州連合ではすでにネオニコ系農薬の一部使用の禁止を決めている▼ミツバチは工業化された農業に組み込まれ、授粉のために酷使されてきた。身をもって伝えようとしているメッセージに耳を澄ませたい。」

またしても、公害の構図です。農薬メーカーは否定し、その間に取り返しのつかない実態になるおそれがあります。

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by kibouh1 | 2013-09-26 14:53 | 社会 | Comments(0)


「(声)物価上昇、年金受給者に打撃 69歳

 私は年金受給者です。妻が先日スーパーに買い物に行くと、いつも購入するチーズが1割にあたる20円も値上がりしていたとのこと。他にも生活必需品が値上げラッシュで、生活が日々刻々と厳しくなると嘆いています。
 安倍晋三首相はデフレからの脱却を旗印としているので、このような動きをご自身の政策が順調に進んでいると思われるかもしれません。また、首相は党首討論で「年金は物価が上がれば、連動するので上がっていく」と、物価上昇が必ずしも年金受給者の生活を直撃するわけではない旨の発言をしています。
 けれども、来月からは過去の物価下落時に減額されなかった分の引き下げが始まります。物価や賃金が上昇すれば年金給付額を抑える仕組みも動き出します。
 年金受給者の中にはアベノミクスを堪能している富裕層もいるでしょうが、一方で、我が家のように、物価上昇により日々の生活に苦労されている方も多いのではないでしょうか。そもそもインフレターゲットでどれほど景気が浮揚するのか、疑問です。」(9月23日朝日新聞)
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散歩しているガソリンスタンドの料金のほとんどが160円を超えています。もうニュース価値がないのか。170円になっても報道しないのか。これほど庶民を痛めつけてもマスコミは知らん顔だ。

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by kibouh1 | 2013-09-24 10:35 | 経済 | Comments(0)


「金言:分裂から「再会」へ=西川恵  毎日新聞 2013年07月12日 

 エジプトの政変などの大ニュースの陰であまり注目されなかったが、旧ユーゴスラビアを構成していたクロアチアが今月1日、欧州連合(EU)に加盟したことは、旧ユーゴ紛争を知る者にとって感慨深いものがある。
 クロアチアは人口440万人。アドリア海を挟んでイタリアの対岸にあり、国土は九州と四国を合わせたほどの広さだ。同国はEU28番目の加盟国で、ユーロ危機が起きてからは初めての加盟となる。
 ユーロ危機下のEUは悲観的空気に覆われているが、それでも旧社会主義国の東欧諸国にとって「EU加盟」は大きな政治目標である。EUから補助金を受けられる実利以上に、欧州メンバーズクラブの正式な一員となることで国際社会の認知度は格段に上がり、国の求心力に大きなプラスとなる。
 旧ユーゴを構成していた6共和国は七つの国に分裂し、このうちスロベニアは一番手で2004年にEUに加盟した。この点でクロアチアの加盟は目新しくない。しかしEUが犯した政策的過ちの負の償いという観点に立つと、新しい意味合いが見えてくる。
 旧ユーゴが揺らぐ契機は1990年、独立志向を強める幾つかの共和国と、旧ユーゴの一体性を主張するセルビア共和国の対立だった。当時の欧州共同体(EC=現在のEU)は「ユーゴの国内問題」と慎重に距離を置いていた。
 これが一変したのは91年、ドイツとバチカン(ローマ法王庁)が突然、クロアチアを新国家として承認したことだった。これに引っ張られて他のEU諸国も追随。勢いを得た各共和国の独立を阻止しようとセルビアは軍事介入し、4年にわたる泥沼の紛争へと坂をころげていった。
 なぜドイツとバチカンは拙速にクロアチアを承認したのか。ドイツは歴史的に親しい関係にあったこと。バチカンはカトリック信者が多数派のクロアチア支援を東欧進出の足掛かりにしようとしたと言われた。しかし当時、欧州の識者たちはドイツとバチカンが一方に肩入れしたことで、旧ユーゴ内の均衡を崩し、紛争を不可逆のものとしたと批判した。「紛争の一半の責任は西欧諸国にある」と言われたゆえんだ。
 EUはクロアチアを加盟国として迎えることで、過去の負債を少し償った。現在、旧ユーゴのセルビア、モンテネグロ、マケドニアの3国が次なる加盟候補国だ。約20年前、敵対と憎しみの中で分裂した各共和国は、EUの枠組みの中で再会を果たすプロセスに入った。(専門編集委員)」

ユーゴ―が消えて各国に分かれて戦った。そのことの意味を私はほとんど理解していません。民族対立だったのか。対立すべきことはなんだったのか。

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by kibouh1 | 2013-09-23 14:21 | 平和を | Comments(0)


「(声)東電幹部不起訴、検察を問う  73歳

 検察は東京電力福島第一原発事故で東電幹部ら全員を不起訴にした。刑事責任を問える「具体的な予見可能性」が認められなかったらしい。
 だが、大津波が警戒されていたことは国会の事故調査委員会の報告書でも明らかだ。「福島第一原発の敷地の高さを超える津波が来れば全電源喪失に至り、土木学会評価を上回る津波で海水ポンプが機能喪失し、炉心損傷に至る危険性は、2006年には保安院と東電で認識が共有されていた」旨が記されている。
 国会でも吉井英勝衆院議員(当時)が06年、10年に全電源喪失、津波対策について質問した。政府・東電が対策を要求されながら怠ったといえる。
 一方、津波の及ばない所の受電鉄塔が倒壊して停電したことを政府が認めており、津波の前に、地震によって全電源喪失を招いた可能性についても、捜査で明らかにしてほしかった。 検察のいう「具体的な予見可能性」の「具体性」はどこまで求められるべきか。業務上過失事件における危険予見性の立証が困難なことは理解する。だが、少なくとも原発被災者には説明が必要だ。国会事故調が「人災」と断じた事故で、検察は真実の解明と正義を尽くしたといえるのか。 」(9月22日朝日新聞)

不起訴の法的な根拠がよく分からないので、投書の方のような背景だとすれば、まともな判断とは思えない。これでは、検察への信頼などなくなってしまうのではないか。違うとするなら、丁寧な説明が必要ではないか。

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by kibouh1 | 2013-09-22 16:06 | 原発 | Comments(0)

何も政治がしていない



当然、政治が動くべきなのに動かない。官僚は天下りがあるので、政治が動かないと。これではまた同じことが起こる。

「社説:降圧剤試験不正 第三者機関で解明せよ 毎日新聞 2013年07月13日

 日本の臨床医学研究の信頼性を根底から損なう深刻な事態だ。
 京都府立医大チームによる降圧剤バルサルタンの臨床試験論文について、同医大は、血圧を下げる以外の効果が出るよう「解析データが操作されていた」と発表した。販売元の製薬会社ノバルティスファーマ(東京)の社員(既に退職)がデータ解析していたという。製薬社員が関与した論文が、薬の売れ行きに有利になる形で操作されていたのだ。まるで詐欺のような話ではないか。
 データ操作はどのような経緯でなされたのか。ノ社は意図的な改ざんを否定するが、組織的な関与はなかったのか。大学の任意調査には限界があり、第三者機関による徹底した究明作業を求めたい。
 問題の論文は2009年に発表され、バルサルタンが他の降圧剤より脳卒中や狭心症を減らす効果があると結論づけた。ノ社は論文を宣伝に使い、バルサルタンは年間1000億円以上を売り上げている。だが、データ解析に重大な問題があるなどとして、この論文や関連論文が今年2月までに撤回されていた。
 一方で、研究責任者を務めた元教授側にノ社から1億円の奨学寄付金が提供されていたことが判明。社員は同様の試験をした慈恵医大など他の4大学のデータ解析などにもかかわったが、論文ではいずれもノ社所属を明らかにしていなかった。元教授は不正を否定し、社員は府立医大の聴取には応じていない。
 患者は医師の処方を信じて薬を飲む。薬効のごまかしは許されない。
 製薬会社は有名医師や臨床試験の結果を広告や宣伝活動に使い、医師もそれに安住してきた。問題の背後には、こうした医学界と製薬会社の癒着関係があったのではないか。
 日本は医学系研究費の多くを製薬会社など民間に頼っている。産学連携は必要だが、公的な研究成果が社会から信頼されるためには、資金提供元などの情報開示による透明性の確保が重要だ。
 米国では、医師に支払う10ドル以上の全ての対価を政府に報告するよう企業に義務付けている。日本も、日本医学会が11年に策定した指針で、論文や学会発表の際に研究費の提供元を明示するよう求めた。日本製薬工業協会も資金提供を公表する指針を今春施行したが、自主規制にとどまる。
 米科学誌に昨年発表された報告では、「捏造(ねつぞう)かその疑い」で撤回された生物医学や生命科学分野の論文数で、日本は米独に続き3位だった。安倍晋三首相は、医療分野を成長戦略の柱に据えるが、国や医学界が連携してバルサルタン問題の再発防止に努めなければ、日本発の医療に対する世界の信用は得られまい。」
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by kibouh1 | 2013-09-22 10:59 | Comments(0)


「しあわせのトンボ:夏休みの毎日=近藤勝重毎日新聞 2013年08月09日 

 ぼくの郷里は別子銅山とともに開けた愛媛県新居浜市郊外の片田舎である。瀬戸内海は山に隠れて見えない代わりに、川があった。
 夏休みになると、山のふもとを目指して自転車をこいだ。道が狭くなり、両側に山が迫ってくると、そこが渓谷だった。来る日も来る日も白波の立つ急流で遊んだ。毎日がどうしてこんなに楽しいのだろう。子ども心にそう思ったのを、今もはっきりと記憶している。
 そんな昔とかかわるのだろうか、誘われるように近辺の川のある町に足を運ぶことがある。先日もとある町の川辺に立った。そして子どものころによくしたように小石を早瀬に投げてみた。水しぶきが上がって水音が返ってくる。たわむれのつもりだったが、二つ三つと小石を投げているうちに、童心とはまったく無縁の、寂しいような、むなしいような気持ちになって、川風に吹かれていた。
 年をとったということか。最近はそれが懐旧の情に触れることだと、過去と未来の間にぽつりと一人いる自分に気付く。もはやどう間違っても、毎日が何でこんなに楽しいのだろう、などと思うことはない。ないが、そう思う一方で、子どもの時の思い出は、自然とともに全てがあったような豊かさを増して、掛け替えのないものに思えてくる。悪さをしながらも、どこか気を使っていたし、友だちをかばう気持ちや勇気を身につけたのも、外での遊びを通してだった。
 過日の新聞に「ネット依存中高生51万人」の見出しが立っていた。小学生は大丈夫だろうか、と思っていたところ、それから数日後に会った後輩が、「うちの子はテレビを切っても泣かないけど、ゲームを取り上げると泣くんですよ」と心配そうに言う。小学5年生だそうで、親としての不安な思いはよくわかる。
 「ゲームって脳が喜ぶんでしょうね」と後輩。ぼくは「子どものころの遊びは体全体が喜んでいた気がするけどね」と言って、「夏休みなんて、自然の中で毎日が何でこんなに楽しいのかと思ったもんだよ」と付け加えた。 今の子が何だかふびんに思えてならない。(専門編集委員)」

少し前の記事ですが、豊かさを感じさせない。今日のアイフォン発売に並ぶ人とマスコミの興奮ぶりは、広告収入をあてにしたどんちゃんさわぎ。金でつながっている大人の姿を見て育っているのでは。

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by kibouh1 | 2013-09-20 15:29 | 社会 | Comments(0)