気ままなつぶやきです


by kibouh1

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「(天声人語)淡路島を揺らした地震

 すわ、南海トラフ地震かと驚いた人もいたようだ。早朝の兵庫県・淡路島を震度6弱の揺れが襲った。季節は違うが、あの阪神・淡路大震災と発生時間はごく近い。眠りから手荒く起こされ、18年前の記憶にふるえた方も多かったに違いない▼近畿から四国まで大きく揺れた。天災は忘れたころにやってくる、と言うけれど、このところは忘れるいとまもない。日本列島は地震活動期に入っているらしい。「常在戦場」の心構えを、日々新たにすることが欠かせない▼備えあれば憂いなし、とも言うが、これも言葉と現実は違う。実際には、備えあれど憂いあり、となろう。いまや「絶対安全」の太鼓判は何の保証にもならない。そんな中で、「想定外」の言い訳を封印すべく、いつか来る巨大地震に備えることになる▼今日かも知れず、遠い先かも知れない。備えとはゴールの見えぬマラソンに似ている。大災害が起きると個々の防災意識はいっとき高まる。しかし、いつしか走るのをやめてしまう人も少なくはない▼亀をめぐる笑い話を前にも書いた。夜店で「万年生きる」と言われて買うと、すぐに死んでしまった。文句をつけると「今日でちょうど万年目だった」。地震の確率と思って聞けば、笑話ではなくなる▼科学は進んでも、人間が地球にあてる聴診器は頼りなく、地震の予知は「見果てぬ夢」らしい。ゆえに「不意の地震に不断の用意」という関東大震災後の標語は、地震から90年がたつ今も色あせない。肝に銘じたい。 」(4月14日朝日新聞)
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では、「不断の用意」が東京などで進んでいるのだろうか。膨大な避難者と死者が想定されているのに、オリンピック誘致に熱をあげ、それに対してなんの批判もしないマスコミ。地震が来たら「そう思っていた」と逃げるつもりだろう。
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by kibouh1 | 2013-05-31 10:14 | 震災 | Comments(0)
障害児のいじめの背景には

知的障害の生徒にいじめ 長崎・佐世保の中学校 長崎県佐世保市の市立中学校で、複数の3年の男子生徒が、知的障害のある3年の男子生徒のズボンや下着を、繰り返し脱がせていたことが分かった。市教委は「人権意識を欠いた重大ないじめ事案」として、再発防止に努めるという。 市教委によると、いじめを受けていた生徒は特別支援学級に在籍。今月8日、3年生の教室で昼食を一緒に食べて交流した後、生徒9人がこの生徒を仰向けにして手足を押さえつけ、ズボンの上から下半身を触ったり、下着を脱がそうとしたりした。  被害を受けた生徒が泣いたため、教室にいた女子生徒が担任に訴え発覚した。 (以下略)(朝日新聞)」他にもあったそうです。
障害がある子とない子が共に学ぶが教室が違う。本当にまじりあう環境ではない。特別支援学校は完全に障害のある子だけしかいない。
アメリカでは社会の至る所に障害者がいるという。

そうした壁に向かっての取り組みも紹介されています。

「 注目の「生きている図書館」 障害者や性的少数者らが本の役割  2013年5月9日

 障害のある人やホームレスなど誤解や偏見を持たれやすい人たちを「生きている本」に見立てて、本と読者が語り合う「ヒューマンライブラリー」(生きている図書館)が注目され始めている。普段話せない人とじかに語り合うことで、読者は誤解や偏見から離れた新しい視点を得られる。どのようなイベントなのか紹介する。(白井康彦)
 ヒューマンライブラリーは、デンマークで二〇〇〇年に始まった。世界六十カ国以上に広がり、日本では〇八年から東京都、埼玉県などで開かれてきた。
 十一日には、名古屋市の愛知県司法書士会館で「生きてる図書館」というイベント名で開かれる。主催は、生活困難者の支援活動をしている「一般社団法人・草の根ささえあいプロジェクト」(名古屋市)。
 同法人のメンバーで、社会福祉士の須藤倉生さん(35)は一〇年、京都市で開かれたときに読者として参加した。「本」になってくれた人は、トランスジェンダー(性同一性障害)。「性転換して心と体が一致した」「本来の自分になれた」といった率直な話が聞けて、感銘を受けたという。
 今回は主催者側でイベントを準備。本になってくれる人は、障害のある人(筋ジストロフィー、視覚、聴覚、発達など)、セクシュアルマイノリティー(性的少数者)、ホームレス経験者など。「メンバーの知り合いなどに依頼しました」と話す。
 首都圏では、東京大、駒沢大、明治大、独協大など大学関係者が主催するイベントが目立つ。駒沢大は、文学部社会学科の坪井健教授のゼミ生らがこれまでに三回開催。ゼミ生らは昨年、入門書「ココロのバリアを溶かす-ヒューマンライブラリー事始め」(人間の科学新社)も出版した。
 埼玉県川口市などで開催してきた市民団体「ブックオブ・りーふぐりーん」代表の高田光一さん(40)は、うつ病からの回復者。大学関係者が開いたイベントでは、本として読者に体験などを語りかけてきた。本の側にもプラスが大きいと強調する。「自分たちの実像を伝えられるだけでなく、対話によりコミュニケーション力が増して(障害からの)回復につながる面もあります」

◆「司書」が対話を調整
ヒューマンライブラリーは、本になる人が一人で少人数の読者と、一回につき約三十分語り合うのが普通だ。
 主催者も重要な役割を果たす。本になってくれる人を探してお願いするだけでなく、その人を紹介する「司書」として「本の役割の人を傷つけるような発言は控えましょう」などと読者に約束してもらう。
 本と読者の対話が中身のあるものになるように、本になる人とも調整する。これは編集者の役割だ。参加者を集める方法はさまざま。駒沢大の坪井ゼミは「地域貢献」を重視。東京都世田谷区教育委員会の後援を得るなど、地域住民の読者を増やしている。」(東京新聞)

障害者虐待防止法では、教育と医療は対象外になっています。これでいいのだろうか。差別解消法案は履行義務がありませんし、権利を認めたくない政権の意向が働いています。

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by kibouh1 | 2013-05-29 09:49 | 支え合う社会に | Comments(0)
憲法は押し付けられたというのは

「(声)「押しつけ」憲法、真実でない 76歳

 「連合国軍占領下で抵抗の手段がないまま強制された憲法」との論は、論理単純でわかりやすいだけに、当時の状況、実際の制定経緯をよく知ろうとしない若い方々を一方的な方向に引っ張ってしまいかねないと危惧しています。
 戦後、壊滅状態にあった日本国家再建を目指して民間、学界、マスコミ、政府関係など様々な人や団体が憲法草案を発表しました。その様々な案を巡り国民的議論が沸騰しました。左は労働者中心の民主主義をめざす共産党系から、右は万世一系の国体護持派まで、実に幅広いものでした。
 その中で政府は、連合国軍総司令部(GHQ)と共同で何とか統一した政府案を作り上げようと努めました。しかし民主主義を少しでも徹底させたいGHQと、天皇君主制を少しでも強く残したい政府の間で折衝が難航したのです。
 天皇を戦争犯罪者として追及する問題でももめました。最終的に「国民主権」下で天皇制を存続すべく「象徴天皇制」とする形で決着し、帝国議会両院での審議の結果、日本国憲法と戦後民主主義は誕生したのです。この経緯を肌で知る世代の声に、若い方々は耳を傾けてと願います。 」(5月27日朝日新聞)

押し付けられたといのは難癖。気に食わないだけだ。

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by kibouh1 | 2013-05-28 11:44 | 憲法 | Comments(0)
世界から孤立したがる政治家をありがたがっている

橋下氏の発言記録は次のようになるという。(朝日新聞)
「【13日】
●銃弾が雨嵐のごとく飛び交う中で、命をかけて走っていくときに、どこかで休息をさせてあげようと思ったら慰安婦制度は必要なのは誰だって分かる(昼、記者団に)
●慰安婦制度じゃなくても風俗業は必要だと思う。沖縄の普天間に行ったときに、司令官に「もっと風俗業を活用してほしい」と言った。性的なエネルギーを合法的に解消できる場所はある。真正面から活用してもらわないと、海兵隊の猛者の性的なエネルギーをきちんとコントロールできないじゃないですか(夕、記者団に)」
それを誤報だというが、どうでしょうか。
次のような投書もあります。

「(声)慰安婦は他民族蔑視の制度 87歳

 日本維新の会の橋下徹共同代表が、旧日本軍慰安婦が「必要だった」とする発言を取り消そうとしない。「世界各国の軍隊が女性の活用を必要としていた、ということを僕は言った」と弁明した。だが、橋下氏は、慰安婦を「活用」した戦時中の日本人の意識の底に、朝鮮人らへの蔑視があったことに、もっと目を向けるべきではないか。
 私は戦時中、旧陸軍の2等兵だった。一番驚いたのは、階級が上の朝鮮人兵士が、我々日本人新兵のふんどし洗いなど、身の回りの世話をしてくれたことだった。そうしないと、日本人の古参兵から殴られるのだ。
 そうした民族差別の究極の表れが、朝鮮人女性や中国人女性を慰安婦にしたことだろう。中国戦線で戦った私の義父は日記をつけていた。そこに「支那(しな)ピー 一円」「朝鮮ピー 一円五十銭」という記述がある。南方戦線にかり出された漫画家の水木しげる氏によると、「ピー」は慰安婦を指すという。女性たちは民族ごとに値段がつけられた。まるでレストランのメニューで、女性蔑視もはなはだしい。
 西村真悟衆院議員は「韓国人の売春婦はまだうようよいる」と述べた。政治家たちが過去や現在の他民族への蔑視について無神経な発言を繰り返せば、日本は世界で孤立してしまうのではないか。 」(5月22日朝日新聞)
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差別意識をもろにだしてどうなるのだろう。国際社会から孤立するだけだ。それでも、メディアの腰が引けた報道ではなめられてしまう。

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by kibouh1 | 2013-05-27 11:23 | 政治・行政 | Comments(0)

水俣は続いている



憂楽帳:水俣・福岡展
毎日新聞 2013年05月24日 西部夕刊

 「君の命を数で数えないよ/名前で呼ぶんだ/同じ時代を生きた者同士」

 エイズで死んだ人々をしのぶメモリアル・キルト運動を歌った米国フォークソング「ネイムズ」(訳詞・高石ともやさん)の一節だ。大事件、大事故が起こると、全容を伝える一つの尺度として死者や被害者の数に焦点が当たる。でも、数値化して分かった気になってはいけない、数字の一つ一つにそれぞれの人生があったことに思いをはせよう。歌はそう訴える。
 「水俣・福岡展」(福岡市・JR九州ホールで27日まで)で、水俣病犠牲者474人の遺影が来場者を取り囲むように展示されるコーナーも、同様のメッセージが来場者を圧倒する。遺影の顔、顔、顔は、人類が初めて経験した有機水銀中毒禍の重みを問いかけてくる。公式確認から半世紀余。いまだに患者認定を巡って解決のみちは見えず、水俣病の警鐘は鳴りやまない。
 「ネイムズ」はこうも歌う。「恐怖が世界に広がる時はいつも/人は手をつなぎ闘った(略)手をつなぐ輪よ大きくなれ」 水俣病と、その犠牲者の無念を忘れまい。【矢部明洋】」
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先の最高裁の判決でもう解決したかのように思っている人も多いようですが、基本的には何も変わっていないといえるのではないかと思います。既に半世紀を経て、その実像が知られていませんし、私もまたよく理解できていないところもありますが、27日までの展示です。

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by kibouh1 | 2013-05-26 16:27 | Comments(0)
政府は沖縄の独立を認める意思はないのか

「(社説余滴)中国の失策、日本の愚策 村上太輝夫(国際社説担当)

 中国の人民日報が5月8日付紙面で「沖縄の主権問題は未解決だ」という主張を含んだ論文を掲載したことが、日本で波紋を広げた。
 こんな議論は通用するはずがないし、私の知る限り中国の庶民も「沖縄は日本だ」と思っている。ばかばかしい、社説で取り上げるに値しない暴論だ――と、私は考えた。
 ところが日本政府の姿勢はそうではない。東シナ海域で現状変更を狙う中国の動きと結びつけ、危機感を持っているようだ。「きちんと反論する必要がある。黙っていたら容認したものと中国に勘違いされる」(外務省幹部)。分からないではない。
 論文には軽視できない点もある。
 筆者の一人、張海鵬氏は中国史学会の会長、国会議員に当たる全国人民代表を務めた高位の人物だ。掲載した人民日報は共産党の機関紙で、他紙よりはるかに厳しい検閲を経ている。さらに人民日報の系列紙「環球時報」が再三、関連の論評を出している。
 共産党中央が意図的に書かせたかどうかは不明だが、少なくとも掲載を止めなかった事実は残る。険悪な日中関係の現状下、日本を刺激する意見を載せやすい空気があるのだろうか。
 とはいえ、この論文掲載は明らかにやり過ぎた。国際社会から疑問符を付けられかねない主張や振る舞いに当たるからだ。その意味で外交上の失策だ。
 同じような失策は1月末にもあった。海上自衛隊護衛艦にレーダーを照射し、米国などから批判された。
 さらに、沖縄の論文問題は中国自身にも跳ね返る。沖縄の主権が未解決で独立も可、とするなら、台湾は、チベット、ウイグルはどうなのかという疑問を避けられない。
 中国外務省は「学術界の関心」によるもの、と論文掲載の趣旨を説明した。残念ながら中国では学術研究の自由は保障されていないから、これは言い訳にならない。
 というわけで、中国はこの沖縄論議を引っ込めざるを得ないはずだ。
 これについて日本政府が中国に反論や抗議をするのは結構だが、日本にもみずから省みるべきことがある。
 政治家たちが、歴史認識問題で近隣諸国を繰り返し刺激し、説明を尽くす努力をしない。このままでは国際的に孤立の道を歩みかねない、まさに愚策である。こんなことはもう終わりにしたい。  (むらかみたきお 国際社説担当) 」(5月23日 朝日新聞)
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中国に意見を表明するのはいいが、沖縄の人たちはどう思うでしょうか。琉球時代は日本と中国との交流があったのだと思いますが、今の日本政府であれば独立したいという声もあるそうだ。そのことも検討してもいいのではないか。

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by kibouh1 | 2013-05-25 06:38 | 沖縄 | Comments(0)
自然と生きることを選べば、他国の人を侮辱はしないだろう

「動植物と共存 私たちの使命 66歳

ごみ袋を提げ、早朝ウォーへキングコースの川べりを通りかかった時、カワセミに出合いました。今年はこれで3回目の出合いです。最初は、肌寒い風雨の 強い日でした。外敵から身を守るためでしょう、しきりに周りを気にしている姿が哀れを誘いました。別の晴れた日。両岸を交互に渡りながら捕食の機会を狙っています。主流に向かう後ろ姿を追いながら、無事を祈りました そして、今回の神々しいほどの飛しょうです。 朝日に輝く瑠璃色がえもいわれぬ美しさを放ちます。早起きのたまものでしょう。だが半面、ごみが目立ちます。きれいな自然を守ることこそ人間の使命です。特にたばこのフィルターやナイロ
一ン、ビニール類などは水に溶けません。仮に鳥や動物がこれらを口にしたら死に至ります。全ての動植物と共存共栄するには、私たちの努力が必要です。素晴らしい自然と地球を、残したいものです。」(2013年5月23日西日本新聞・投書より)
この方は私の地元です。気をつけないといけませんね。

橋下氏はどうなのだろう。野鳥を愛でる人かもしれないのでなんともいえないが、西村議員・そして、平沼代表代行もまた同じような発言をしています。生命に対する愛おしさを感じられません。

「(声)慰安婦は他民族蔑視の制度 87歳

 日本維新の会の橋下徹共同代表が、旧日本軍慰安婦が「必要だった」とする発言を取り消そうとしない。「世界各国の軍隊が女性の活用を必要としていた、ということを僕は言った」と弁明した。だが、橋下氏は、慰安婦を「活用」した戦時中の日本人の意識の底に、朝鮮人らへの蔑視があったことに、もっと目を向けるべきではないか。
 私は戦時中、旧陸軍の2等兵だった。一番驚いたのは、階級が上の朝鮮人兵士が、我々日本人新兵のふんどし洗いなど、身の回りの世話をしてくれたことだった。そうしないと、日本人の古参兵から殴られるのだ。
 そうした民族差別の究極の表れが、朝鮮人女性や中国人女性を慰安婦にしたことだろう。中国戦線で戦った私の義父は日記をつけていた。そこに「支那(しな)ピー 一円」「朝鮮ピー 一円五十銭」という記述がある。南方戦線にかり出された漫画家の水木しげる氏によると、「ピー」は慰安婦を指すという。女性たちは民族ごとに値段がつけられた。まるでレストランのメニューで、女性蔑視もはなはだしい。
 西村真悟衆院議員は「韓国人の売春婦はまだうようよいる」と述べた。政治家たちが過去や現在の他民族への蔑視について無神経な発言を繰り返せば、日本は世界で孤立してしまうのではないか。 」(5月22日朝日新聞)
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by kibouh1 | 2013-05-24 09:43 | 政治・行政 | Comments(0)
なぜ、夏以降なのか・解雇の金銭解決

「(記者有論)解雇の金銭解決 改革会議での議論に不安 編集委員・沢路毅彦

 「解雇の金銭解決制度」の議論が続いている。「金銭解決」は、解雇がもめて裁判などになった時に、最終的にお金で解決すること。制度が導入されると、解決金の決め方がルールとして定められ、その水準がはっきりする。
 成長戦略を話し合う産業競争力会議では表向きテーマから消えたが、規制改革会議は夏以降の課題にしている。
 この議論が盛り上がるのは3回目だ。前回の2006年ごろ、この問題を取材したことがある。当時は労働契約法に「金銭解決制度」を盛り込むことが検討された。推進、反対、それぞれの意見を聞いたが、結局、自分なりの考えがまとまらず、“宿題”が残ったような気分だった。
 解雇トラブルの多くが実際にはお金で解決されている。問題は金額の水準ではないか――。手がかりを得ようと、この問題を経済学の立場で分析している神林龍・一橋大学准教授に聞いてみた。
 神林准教授は「金銭解決制度は水準を明確にすることが目的だとされているが、導入すると、会社側に対する労働者の交渉力が弱まる可能性がある。大企業では解雇する時のコストが下がり、中小企業では上がる」と予想する。そして、「現状を変えるなら、どのように変えるかを議論するべきだ」と話す。
 同じ経営者でも、この制度導入に対する考え方は、大企業と中小企業では違う。だから、「泣き寝入りしている中小企業の労働者にとって利益になる」という理由で賛成する人もいる。
 最初に「金銭解決」が議論された02~03年、労働政策を決める審議会は、労働組合側の反対を押し切るかたちで導入を進めた。03年2月10日の文書には「平均賃金の○日分とする」と明記されている。ところが、たった3日後に削られた。中小企業の反対が大きかったという。
 「金銭解決制度」が必要なのか、正直なところ、私自身の結論は出ていない。ただ、今の議論には不安がある。舞台が規制改革会議だからだ。会議全体のテーマは規制緩和で、メンバーには企業経営者が多い。中小企業にとって規制強化になるような結論がありうるのだろうか。
 しかも、会議は非公開で、誰がどのように発言したのか、議事録が公開されるまでわからない。「金銭解決制度」が労使関係にとってプラスになるというならば、関係者が参加する場で、堂々と議論してほしいと思う。  (さわじたけひこ 編集委員)」(5月18日朝日新聞)

非公開で良くなることを論議することはないだろう。良いことならばすべて公開するはずだ。夏以降、つまり参院選以降に論議するというのも、選挙に勝てばなんでもやっていいという魂胆が見えてくる。

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by kibouh1 | 2013-05-23 13:49 | 働く | Comments(0)



「(天声人語)余計なお世話

 閣議決定されたその文書にはすごいことが書いてある。結婚年齢を今より3年早くする。子どもは平均5人とする。女性の就業は抑制する。独身者は税金を重くする。避妊、堕胎は禁止する――▼1941年1月の「人口政策確立要綱」である。太平洋戦争の前夜、東亜共栄圏を建設するため、人口を急激に「発展増殖」させる方策だ。もちろん今日、こんな決定は通るまい。とはいえ底を流れている発想はけっこう根強いのかもしれない▼6年前、1度目の安倍政権の閣僚が女性を「産む機械」に例え、「頑張ってもらうしかない」と言って、大騒ぎになった。そのとき各党は「人口政策」という言葉で批判した。国のために産んでくれという発想はまさに同じだったからだ▼いまの安倍政権もそうだとは思わないが、脇は締めた方がいい。内閣府が「生命(いのち)と女性の手帳」(仮称)の配布を検討し、随分批判されている。妊娠や出産に関する正しい知識を「啓発」するのだという。要は若いうちに産んだ方がいいよ、と▼知識はあるにこしたことはないが、少子化対策の文脈で出てきた話である。子どもが減ったのは女性だけの責任なのか、という議論になるのは当然だろう。森雅子少子化相は男性に配らないとは言っていないというが、どうなるやら▼結婚や出産は一人一人の選択であり、多様な人生が等しく尊重されなければならない。特定の生き方や家族のあり方を国が促したり、押しつけたりする。それを余計なお世話という。 」(5月21日朝日新聞)

女性手帳と言うものを作るという。その前に、食べていける雇用環境を作るべきだが、正社員の解雇条項を、自由に解雇できる制度にしたいということも検討されている。それで、安心して子供だけ産めと言う。1941年の政策で産まれたと思う私としては、貧乏人の子だくさんが国策として押し付けられているように思う。
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by kibouh1 | 2013-05-22 09:39 | 政治・行政 | Comments(0)
利口な総理にふりまわされて

「(天声人語)政治家の資質とは

 安倍首相の尊敬する祖父、岸信介・元首相が含みのある言葉を残している。「政治というのは、いかに動機がよくとも結果が悪ければ駄目だと思うんだ。場合によっては動機が悪くても結果がよければいいんだと思う。これが政治の本質じゃないか」(『岸信介証言録』)▼日本維新の会の橋下共同代表がどんな動機で一連の発言をしたのかはともかく、どんな結果を招いたかは明らかだ。米軍の司令官に風俗業の活用をすすめたとき、「建前論じゃなくて」と言ったそうだが、剥(む)き出しの本音では政治はできない▼橋下氏だけの問題ではない。西村真悟氏の驚くべき発言もあった。石原共同代表の「暴走」も続く。維新だけの問題でもない。首相の言葉や閣僚の靖国参拝も含め、多くのことが積み重なって、日本の政治家の歴史観、人権観が疑われている▼政治家の資質ということを考えざるをえない。マックス・ウェーバーの『職業としての政治』によれば、政治家にとって決め手となるのは判断力である。対象を冷静に距離を置いて見るべし。「距離を失ってしまうこと」は政治家の大罪だ。一連の発言はまさにその過ちを犯している▼ウェーバーは戦争を道義的な意味で終わらせる筋道にも触れている。「品位のない憎悪や憤激」が繰り返されるうちは、戦争は「埋葬」できない。それは「品位によってのみ」可能になるのだ、と▼判断力も持たなければ品位も欠く。そんな政治家に日本の将来は託せない。危なくて仕方がない。 」
(2013年5月19日朝日新聞)

品位はないが知恵はあるのかもしれないとするのは「安倍ちゃんの何がコワイって 生活に疲れた人々の頭を 祝い事で空っぽにするところ」大藤理子氏(週刊金曜日)です。

「いやあ、今年の「黄金週間」は まさに、安倍ちゃんのためにありましたね。いまひとつ盛り上がり を欠いた「主権回復の日」の式典で、会場から上がった「天皇陛下万歳」の声にあわせて万歳しちゃってアホ丸出し、ロシア行って北方領土交渉再開で合意だって息巻いて、トルコ行って原発売り込んで「トップセールスだ」ってドヤ顔決めて、こどもの日には東京 ドームで国民栄誉賞授与式。記念品は金のバットですって。趣味わるう。授与式に続いて行なわれた始球式では、国民栄誉賞のお礼にとプレゼントされた背番号「96」の巨人軍のユニフォーム着た安倍ちゃんが審判に立ち、ゴジラが投げ、 ミスターが振り、原監督が捕り、 はい。万雷の拍手。そうでしたね。 巨人軍と自民党。日本人のメンタリティの八割(当社比)はこの二 つの成分でできているということを改めて思い知らされた。」
として、「しかし世間はとんでもないよ。「祝」がセットされると、乗り遅れてなるものか、あいつより私の方がより祝っているぞと競い合いが始まり、その一方で、祝賀ムードに水を差す人間に対しては排除 の論理が働く。私なんて、テレビ 見ながら悪態ついてたら、年老い た母にたしなめられたもんね。「お祝い事なんだから。カリカリしないで素直に喜、ひなさいよ」はあ?何言ってんの?そうやって祝賀を強要するのがおかしい」
生活に疲れた国民、そして、今度は拉致問題でドヤ顔を見るかもしれません。拍手喝さいして選挙大勝利。総理は(あるいは側近が)利口なのです。

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by kibouh1 | 2013-05-21 11:49 | 政治・行政 | Comments(0)