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気ままなつぶやきです


by kibouh1

森崎和江氏の業績

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「コラム 花時計

春に福島から福岡に転勤してきて、はや4カ月。 街の飲み屋は遅くまでやっているし、少し足を延ばせば海も山もある。刺激的で、すっかり魅了された▽スーパーで福島産の桃を見つけた。福島で桃農家の男性を取材した時、堅いままの新鮮な桃をがぶっと皮ごと食べるのが「通」なのだと教わった。かじってみて「甘い大根みたい。柔らかいのがいい」と言うと、「まだまだだな」と笑われた▽買って家で食べた。柔らかい桃で、みずみずしい甘さに頬の内側がしびれた。やっぱりこっちの一方が好きだ。「原発事故 がなかったら、本当はなんにもなくて、山の空気と果物がおいしいだけ」、桃農家の男性の素朴な福島弁が懐かしい。きらきらとしたこの街で、本当は何もない福島のことを忘れないでいよう。(榊原泉)」(2018913日西日本新聞)

「サークル村」という文学運動での貢献を含めて森崎和江氏の業績は知られているのでしょうか。次のようなコラムがありましたので紹介します。

「コラム 風車

思潮社の「現代詩手帖」9月号が、「森崎和江の詩と思想」を特集している。日本の代表的な商業詩誌が、森崎を取り上げるのは初めてだ。ただ、思想誌「環」や沖縄の同人誌「脈」でも、近年に 森崎特集が組まれてきた。 今回の特集は、上野千鶴子(東京大学名誉教授)インタビューを最初 に、ほか8人の論考が並ぶ。全5巻 の『森崎和江コレクション』や現代

詩文庫版『詩集』の編集に携わってきた井上洋子(福岡県人権啓発情報センター館長)や、『「サークル村」と森崎和江』の著者・水溜真由美(北海道大准教授)、本紙「西日本文学展望」の担当者・茶園梨加(宮崎公立大非常勤講師)など、幅広い世代が、さまざまな視点から論じている。作品も詩集だけでなく、『まっくら』『第三の性』『からゆきさん』 『海路残照』『いのち、響きあう』などを取り上げて、その根抵にある 森崎の「思想」を問い直すものとな っている。 言語論の側面から考える佐藤泉 (青山学院大教授)は、石牟礼道子 と並べながら、ふたりの聞き書きの 「最大公約数」を探る。「個的主体 を単位とする近代的な、あまりに近 代的な主体概念に代わって、集団的な言語創造の場」を幻影しつつ、「文学創造と私的所有権とを短絡させたきわめて限定的な形態の文学」を超える新たな概念が必要とされている、と。ふたりとも懐古的に「近代以前」を描いたわけではない。森崎の独自性は、女坑夫も「性」,も「産」も、現在の問題として考え続けてきたことにある。(スカラベサクレ)」(同前)


by kibouh1 | 2018-11-10 06:28 | 働く | Comments(0)