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気ままなつぶやきです


by kibouh1

「対処すべき課題」か

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効率性から今は国は「生産性」を求めています。対人援助に「生産性」とは何か。既に人間扱いをしていません。怒りより先に悲しくなります。

「というのも、本来「老い」に向き合わなければならないはずの介護現場にも、産業社会と同様に能率性や成果が求められているからだ。現場のスタッフは少ない人数で多くの利用者の介護を安全に効率的に行うことが求められる。そのために、どのスタッフでも同じ対応ができるように介護は技術としてマニュアル化され、その技術の習得のための研修時聞がますます増やされていっている。そうした技術の習得においては、問題解決のための対処法に重点が置かれ、老いる とは何か、人間はどう生きるべきか、といった哲学的な問いや葛藤は求められない。

「老い」は「対処すべき課題」とみなされているのである。

「老い」を「対処すべき課題」とみなす根本には、介護保険法で基本理念として掲げる「自立支援」の考え方も影響しているのではないかと私は考えている。介護保険法によれば、自立支援とは、「加齢に伴って生じる心身の変化に起因する疾病等により要介護状態」となった者が、「その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう」にするとされています。(『介護民俗学という希望』)


by kibouh1 | 2018-11-03 05:02 | 介護 | Comments(0)