気ままなつぶやきです


by kibouh1

ゆきづまる経済政策

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「余録 毎日新聞20161127

米国流の年末セール「ブラックフライデー」を日本の量販店などが始めた。感謝祭翌日の金曜日である25日午前0時からの一大商戦である。「あらゆる店が黒字になる」との意味だ。買い物客で混雑する様子をテレビが伝えていた▲世界中の人々が日本人と同じ生活をしたら地球が2・9個分いる。そんな報告書を世界自然保護基金(WWF)が最近まとめた。過剰な消費を続ける私たちの暮らしぶりは「持続可能」とは言いづらい▲それぞれの国の森や海、農地が供給できる資源と、産業活動や移動、生活などで使った実際の消費量などを国民1人当たりではじいた。6年前は地球2・3個分だった。国内で資源を生み出す力を弱めながら、消費は増やしてきたわけだ▲報告書は、日本人が食生活と交通に資源を多く使っていると指摘する。海外から食べ物を多く輸入し、その輸送などにも資源を費やす。また日常的な食品の廃棄によって、野菜や果実、肉や魚などを生み出した土地や水、流通にかかる燃料などを結果的にムダにしている▲ところが、同じころに発表された今年7~9月の国内総生産の統計で、内閣府はこう分析した。「雇用や所得環境が改善している割に消費の力強さが足りない」。もっと消費しないと、経済も成長しないということらしい

(以下略)」

イベントで奮い立たせようとしても1回は成功したとしても持続性はない。金曜日の仕事を早く終わらせ消費してもらうという案もある。だが、消費の拡大になるだろうか。富裕層はいいが、圧倒的に貧困層が多いのだ。日本経団連加盟企業向けのモノでしかない。消費税が上がり、給料は上がらず、老後の不安は高まるばかりで消費に回るはずがない。原発や新幹線の輸出を目指したがとん挫しているのに、国民はまだ幻想を抱いています。

次のような指摘もあります。

「安倍政権が与える「成長」幻想は、もはや後戻りできない泥沼に引きずり込むように財政金融政策を動員させ、古い既得権益を持つ旧来型の産業を守り、日本経済を衰弱に追い込んでいます。過去の幻影に基づく「成長主義」批判の意味はわからないわけではありません。ですが、環境や安全という社会的価値の創造と普及は、新しい産業や雇用の創出に結びつかないのでしょうか。踏みとどまって与えるべきことはいっぱいあります

この閉塞状況だからこそ、私は逆に、新しい経済と社会がどのような姿になるのか、未来の展望を語らねばならないと思っています。」(『負けない人たち』金子勝)


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by kibouh1 | 2016-12-06 06:31 | 経済 | Comments(0)